全勝の世紀へ！！

11月6日（月）
ワニワニ槌
　ワニワニパニックほど弱点の分かりやすい台はない。あのハンマーだ。今までは「アキレス腱」が弱点の代名詞だったが、これからは「ワニワニ槌」に取って代わられるだろう。それほどまでに明らかな弱点なのだ。
　どう見ても狙われることを望んでいるのだから、狙わないのはむしろ卑怯だ。ガシガシピコピコ攻めるのみ。
　最近店は防御を固めており、この日もすべての台の釘が小さく縮こまっている。しかし守ろうとすればするほど攻略はたやすい。攻撃する側は攻撃に専念できるからだ。ましてやワニワニのように攻撃すべき点がはっきりしている場合はなおさらだ。
　数台に激しく絨毯状に攻撃を加えるうちに最初の当たりが3連チャン。ちょっとハンマーをピコピコさせてやればこの通りだ。ワニワニがいくら抗おうとも、どうしてもピコピコしてしまうのだ。そういう生理になっている。
　180回転ほどで単発。400回転をはさんでまた3連チャン。回りは悪く、その点では店は成功しているが、肝腎の兵士であるワニワニがどうしてもピコピコしてしまうのだから仕様がない。
＋13500

11月8日（水）
大復活劇
　イベントの日は率先してイベント台を打つ。これが革命家のあるべき姿だ。店により多くのダメージを与えてこそ、同志パチンカー諸君の信頼を得られようというものだ。
　数あるイベント台の中から、この日私が選んだのはサンダーバード。まさに操り人形のごとく手玉に取るのだ。
　パッキー1枚目、40回転にも満たないうちに最初の当たり。2連チャン。この店ではよくあることだが、イベント台は仕込んだように立ち上がりが早い。こういうとき、店の策略に乗って浮かれ騒がないことが肝腎だ。「何か裏がある」と、用心してかからなければならない。
　大当たり2回分の玉を呑まれた上、3枚の買い足しで700回転のハマリ。そして単発。やはり来た。なんと露骨なやり方か。身も蓋も味も素っ気もありはしない。持ち上げておいて突き落とす。昔から敵のやり方は進歩していない。もちろん熟練パチンカーのこの私に通用するはずはない。
　単発の出玉はあっさり呑まれる。買い足し1枚で復活。またもや単発。またもやすぐ呑まれる。極めて単調な敵の攻撃。
　3枚の買い足しで三度の復活。これぞ不屈の魂のなせる業。4連チャン。そして40数回転で2連チャン。全勝パワー炸裂。
　単発2回のあと、600回転。店側の攻撃も執拗だ。ただしやはりこの単調さでは私を崩すことなどできない。ちょうどいいやめ時を与えただけに終わった。一言「勉強しろ」と言い残して疾風のように立ち去る。
＋10000

11月16日（木）
技には技
　パロディウスだのイベント台を打つ。
　この店の毎週木曜日のイベントは、始まった当初は大したものではなく、同胞達もあまり期待はしていなかったようだが、最近は割とよくなっている。いつもより多い30人ほどが私の前に並んでいた。
　パロディウスだ、パッキー2枚目を半分使ったところで当たり。単発。相変わらず立ち上がりは早いが、先日の反省があるためか、いきなり大きく持ち上げるようなやり方ではない。一段と気を引き締める。
　呑まれ、先ほどの余り1000円分で次。単発。どっちつかずのはっきりしない展開。大振りをしてこない相手はやっかいだ。ただし怖さはない。
　浅い回転数で当たって3連チャン。単発をはさんでまた3連チャン。単発2回。6箱。嫌らしい相手でも、的確に応対していけば自然とポイントを上げることができる。
　2箱ちょっと飲まれる間に720回転。おそらくこれは大きく狙ってきている。小技の勝負で敗れ、大きく引き離されたあとに役満ばかり狙うヘボ麻雀。さっとかわして終了だ。私のゲーム回しの妙が光る一戦。
＋21500

11月7日　非常に貴重な雌のワニワニパニックを発見。雄と雌の見分け方は、ハンマーがあるのが雄、ないのが雌だ。学会へ報告するため、つぶさに観察する。
11月9日　縁起マン。たかだか縁起を担ぐために、体を張る愚かな連中だ。おのれの実力だけで闘うのが真のパチンカーである。
11月15日　お客様感謝祭だという。その割にはやや感謝の念が足りないと感じた。それでもちゃんと礼を返す。