開示2000年10月

それにしてもいったい何回アメリカ国歌を聞いたことだろう。
少なくとも坂本タクマの今年のトータルでは『君が代』よりはたくさん聞いたことは確かだ。
『桜坂』と同じくらいは聞いたのではないだろうか。

大リーグ中継の際などにも試合開始前に聞くことがあり、ひょっとしたら生涯トータルでも君が代よりも多いかも知れない。
もしかしたらあの曲は地球の歴史上最も多く演奏された曲ではないかという気がしてくる。

総じて言えば、シドニーオリンピックはいいオリンピックであった。

2000/10/1

 

さっきカレンダーを見て気がついた。
体育の日が10月9日になっているではないか。
坂本タクマは遅すぎるのだろうか。
坂本タクマ以外は全員知っていたのだろうか。

体育の日といえば10月10日というのがイメージとして強烈に焼き付いている。
10月10日だからこそ健康的な感じがする。
連休を増やすためか何か知らないが、いったい誰の承認を得て変えたのか。

このままでは春分の日や秋分の日といった天文学的に決定される日までも連休政策のためにずらされる可能性がある。
恐ろしいのは、春分の日や秋分の日はもともと毎年違うので、ずらしたところでほとんど気付く人間がいないことだ。

2000/10/7

 

坂本タクマは体脂肪の増大に成功した。

坂本タクマはダイエーの優勝セールにジーパンを買いに行った。
その際、今現在はいているものと同じサイズのジーパンを試着したところ、常に腹筋に力を入れていないとはけないことがわかった。
坂本タクマは「我体脂肪の増大に成功せり!!」と叫んだ。
もちろんそのジーパンは買うことができない。
それでは深夜のTV通販で扱っている器具と同じ原理でせっかくの体脂肪が燃焼してしまう。
そこで2サイズほど大きめなのをはいてみたところ、今度はちょうどよかった。
側にいた夫婦者が「洗えば縮む」という会話をしていたのが気がかりといえば気がかりだが、洗わないので問題はない。

夏の間、毎日毎日アイスクリームや缶コーヒーを実直に摂取し続けた努力が、こういう形で実った。
あとは頭髪が減衰すれば完璧だ。

2000/10/10

 

坂本タクマは痩健美茶は結構うまいことに気がついた。

別に体脂肪のことを気にしているだとか、痩せたいだとか、そういうことではない。
たまたまちょっと飲んでみたらうまかったから、飲んでいるだけのことだ。

話は変わるが、坂本タクマは最近1日に1時間ほど散歩をしている。

別に体脂肪のことを気にしているだとか、痩せたいだとか、そういうことではない。
街を歩いていて女にも抜かされるほど脚力が落ちていることを気に病んでのことでも、決してない。

2000/10/13

 

「今現在と同じサイズのものをはいてきつかったと言うが、今はいているのはきつくないのか」という質問を受けた。

きつくない。
なぜかはわからない。
そんなこと坂本タクマに訊かれても。

ただ、洗うと縮むということは、洗わないと伸びる、という推測は成り立つ。
相撲の回しも洗わないそうだから、使い込むほどに、つまりは力士の心身の成長にあわせてどんどん伸びているに違いない。
いい話だ。

2000/10/15

 

店員の話ふたつ。

1.本屋
領収書を要求したら、
「モトは“した”ですか?」
と言う。
手元の紙切れに「下」と書いて見せながら言っていたので、言い間違いではない。
「坂下」と書いてサカモトと読むこともあるのか。
それが普通な世界もあるのか。

2.時計屋
腕時計の電池交換を頼んだら、「15分くらいかかります」と言って、(見てられたら仕事にならんからその辺ぶらぶらしてろ)というような顔で引換券を切ってよこす。
ぶらぶらしながら気がついた。
時計がないのにどうやって15分を知るのか。
もどるのが早すぎて「見て」しまったらどうなるのか。

2000/10/18

 

戦術や用兵が間違っているなどと言ってはいけない。
NよりOの方が優れているなどと、どんなことがあっても言うべきではない。
プロ野球よりオリンピックのほうが面白かった、などと言ってもしかたがない。

2000/10/21

 

読売巨人軍が日本シリーズを制したことについて、坂本タクマを責めたり恨んだりしないで欲しい。
巨人軍優勝に坂本タクマが果たした役割はほんの微々たるものだ。
約2%ほどしか寄与していない。

「祈る」ことだけでは、いくら坂本タクマといえどもそんなものだ。
確かに杉山捕手よりは貢献したと言えるかも知れないが。

2000/10/28

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